トマトはバルサ製のクランクベイトです。
(画像はプロト時のもの)
トマトに使っているバルサはホームセンター等で売っているモノです。バルサはご存知天然素材なので、比重にバラツキがあります。トマトにはできるだけ軽いバルサを使いたいので売り場で電子量りを使って基準をクリアしたバルサを使っています。
軽いバルサを使うことで浮力の高いキレのあるハイピッチな動きを出しています。
トマトへのこだわりはバルサの比重だけではなく、コーティングの回数にもあります。
回数が多いとどうしても動きが鈍ってしまうので(トマトに関しては)通常よりも少なめのコーティングになっています。
トマトのテールはちょいと太いです
テール部分を太くすることによってテールに浮力を持たせて
ボディがやや前傾姿勢になっています。
これによってフロントフックをリップでカバーしやすくなっています。
テールはちょっと変わった形をしています
少し分かりにくいですが上の方が尖がっています。
これの意図するところはテールにかかる抵抗を減らして、動きのレスポンスをよくすることと高速リトリーブでも安定させる為です。
上から見るとこんな感じ、テール部分が尖っているのがわかるでしょうか?
トマトの場合は浮力を確保しつつレスポンスのいい動きを出したかったのでテール部分のみボディを削ぎ落とすことにしました。結果テールが画像の様に尖った形状になったということです。
リップはスクエアリップです。
ラウンド、コフィン等試しましたが、スクエアが相性良かったです。
リップの幅はフックが横に暴れてもリップでガードできるように広く設定しました。広くした分受ける抵抗が大きくなるなってしまうので根元に向かって絞るようなこの形になりました。
素材は厚さ1ミリのサーキットボードです。
手削りなので微妙に左右対称でなかったりしますが、動きに支障が出るようならばスイムテストの段階ではじきます。
ウエイトは
こんな形をしています
ウッドクランクによくある円柱状ではなく、円柱を寝かした形になっています。
これの意図する所は飛距離です。
単純に円柱を立たせるよりも寝ていた方が飛んでいるときに安定するだろうと思って早い段階からこのウエイトを使って様々なクランクベイトを製作してきました。
これによってキャスト時のストレスを極力減らすことが出来ました。特にショートキャストではキレイに飛んでくれると、テスターさんより意見をもらいました。
動きに関しては従来のクランクベイトよりもロールが強くはいります。が、ロールばかりというわけではなく振り幅はウィグルではなくウォブルでトルクのある動きになってます。
最後にスペックの紹介です
全長 約60ミリ(リップ含まず、ボディだけの長さ)
重さ 約12グラム(フック含む)
深度 約0~1m
フック カルティバ製 ST36BC 5番
推奨ライン フロロカーボン12、14lb